腰痛 治療とは

温熱療法
温熱療法は原因となる患部を温めて血行を良くし、緊張した筋肉をほぐしてくれる効果があります。
温熱療法には入浴や温湿布、ホットパック、超短波、極超短波、低出力レーザーなどがありますが、痛みが激しい急性期や、妊娠している人、高血圧、糖尿病、がんの人はできませんので注意が必要です。

マッサージ療法
回復期や慢性期の治療には効果的。
急性期には症状によってはむやみにもんではいけない場合もあるので、診療を受ける際は、これまでの経過や症状をなるべく詳しく話し、がまんしたり無理をしたりしないようにし、医師や理学療法士の指示にしたがってください。

けん引療法
けん引治療は、ベッドに仰向けに寝て上半身を固定し、骨盤に装着したバンドに重りをつけて骨盤を引っ張る治療法です。
腰椎を引き伸ばし椎間板にかかる圧力を低く抑えて痛みをやわらげ、患部を刺激することで血行を良くして筋肉の緊張を和らげてくれるので、慢性の腰痛や軽い椎間板ヘルニアに効果があります。
けん引を受けるときは十分リラックスした状態で、温熱療法と併用すると効果があがります。

運動療法
腰痛を起こしたら安静にすることが第一ですが、痛みが緩和されてきたら無理のない程度に身体を動かし症状に合わせた運動療法を行うことが腰痛の改善・予防をするためにも重要です。

脊椎は様々な筋肉により支えられているので腹筋や背筋、殿筋などを鍛えると共に、腰より下の柔軟性や強化が大切です。

ただし自己流にやると再発の危険もあるので、どうしたらよいかわからないときは医師や理学療法士の指示にしたがって行うようにしましょう。
腰回りや下肢の筋肉を鍛える代表的な運動としてはウォーキングや水泳が効果的です。

コルセット(装具療法)
腰痛があるけど、どうしても仕事が休めない、どうしても動かなければいけない!
そんなとき腰全体をしっかりサポートして腰痛を軽減してくれる腰痛コルセットをお薦めします。

コルセットを付けることにより腹圧が上昇するため腹壁が強化され腰への負担が軽くなります。
またコルセットは腹筋と背筋の役割を補う働きもあり、椎間板にかかる衝撃も軽減してくれます。

腰痛症や椎間板ヘルニアでは腰椎の下のほうを中心に、背中側にパッドをあてるとより効果があります。

薬物療法
薬はあくまで対処療法であり、痛みを軽減することに使用します。

一定期間痛みを軽くし、痛みを発生させる物質の生成や蓄積を防ぐ効果があります。
痛みが起こると筋肉が緊張して血行障害が起こり、さらに痛みの物質が生成蓄積されるという悪循環に落ち入ります。
薬物療法はその悪循環をたちきり回復を早めてくれます。

・消炎鎮痛剤(炎症を抑え痛みを軽くします)
・筋肉弛緩剤(筋肉の緊張やけいれんをやわらげます)
ただし副作用として胃腸障害が起こることが多く、胃腸薬も処方されることが多いです。
・ビタミンE(血行を良くし筋肉の緊張をほぐします)
・ビタミンB(神経の働きを良くし、しびれなどを緩和します)
・カルシウム剤(骨粗しょう症の治療)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を助け活性化)
・ 消炎鎮痛剤の入った塗り薬や貼り薬
(吸収が早く患部に効果を集中させる事が出来ます。しかし深部にまでは効果がありません)
・漢方薬(医師と相談しましょう)

神経ブロック療法
腰痛原因が明らかで、消炎鎮痛剤を使用しても効果がなく、痛みが慢性化しておさまらない、再発をなんども繰り返す、痛みがはげしいといったとき用いられます。
神経ブロックは痛みを軽減する対処療法で、痛みを伝える伝導路を麻酔薬などを注射し一時的にブロックし痛みが脳に伝わらないようにするものです。

ブロック療法には神経根ブロックと硬膜外ブロックの2つがあります。
●神経根ブロック
神経根ブロックはX線で透視しながら炎症を起こしている神経根のみに注射をおこないます。
●硬膜外ブロック
硬膜外ブロックは脊髄の外側にある硬膜外膣に局所麻酔とステロイドホルモンをまぜた薬剤を注射します。

神経根ブロックは痛んだ神経根だけをブロックし、硬膜外ブロックは痛んだ神経根以外の神経根にも作用します。
1回のブロックだけで効果がある人もいれば、何度おこなっても効果が出ない場合もあります。

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